東京大学先端科学技術研究センターで准教授を務める 鈴木俊貴(すずき としたか)さんは、 動物言語学という新しい学問分野を切り拓いた研究者として注目を集めています。
鳥のシジュウカラの鳴き声を研究し、「鳥にも言葉のような文法があるのではないか」という仮説を科学的に検証している第一人者です。
この記事では、そんな鈴木俊貴さんの経歴や学歴、これまでの研究実績を詳しく紹介します。 また、気になる家族(嫁・妻・子供)に関する情報や、人柄がわかるエピソードについてもまとめました。
「動物の言葉を解き明かす」というユニークな研究に情熱を注ぐ、 鈴木俊貴さんの魅力をわかりやすくお伝えします。
鈴木俊貴:“動物の言語学”を提唱して世界から注目 シジュウカラには複数の言語 検証実験映像で解説 「徹子の部屋」で#徹子の部屋 #鈴木俊貴 https://t.co/A01ktdvwyY
— MANTANWEB/毎日キレイ (@mantanweb) October 26, 2025
鈴木俊貴のプロフィール
鈴木俊貴の出身地や生年月日
鈴木俊貴(すずき としたか)さんは、1983年10月、東京都練馬区に生まれました。
幼少期から「虫こぶ・バッタ・ダンゴムシ」などの生き物を手放さず、自然への深い興味を持っていたとされています。
「クワガタがいる!」と確信して桐朋中学校・高校に進学したのも、雑木林付きの校舎に夢を抱いたからという話には、「研究者になるための第1歩は“好き”から始まるんだな」と、ちょっと微笑んでしまいます。
現在の職業と研究室
鈴木俊貴(すずき としたか)さんは、東京大学 先端科学技術研究センター 准教授として活躍中です。
2023年4月【動物言語学分野】の研究室を設立しました。
動物言語学の分野で、鳥の鳴き声に文法や意味があるのではないかという仮説を科学的に検証し、シジュウカラの鳴き声を対象に、言語の起源や進化に迫る新しい視点を提供しています。
研究室では、学生や若手研究者とともに、フィールドワークや実験を通して動物のコミュニケーションの仕組みを解明する活動に取り組んでいます。
双眼鏡や録音機器を駆使し、森の中で鳥たちの声に耳を澄ませる姿は、まさに「鳥の言葉を解き明かす探求者」と言えるでしょう。
鈴木さんの研究は、人間の言語の起源や動物の認知能力の理解に大きく貢献しており、学際的な視点からも注目されています。
彼の研究室は、言語学、動物行動学、進化生物学など、多様な分野の知見が融合する場となっています。
鈴木俊貴の学歴
高校・大学はどこ?
鈴木俊貴さんは、桐朋高等学校を卒業後、東邦大学 理学部 生物学科に進学し、2006年3月に卒業されました。
桐朋高校は、自由な校風と自然豊かな環境が魅力で、鈴木さんもその魅力に惹かれて進学されたと考えられます。
この時期に生き物への強い関心を育み、将来動物学者になることを夢見ていました。
東邦大学では、生物学の基礎をしっかりと学ばれたことでしょう。
特に大学3年生の時に、卒業論文のテーマを探しに訪れた軽井沢で、シジュウカラの多様な鳴き声に出会い、現在の研究テーマのきっかけを得ました。
大学院での専攻と研究内容
大学院では、東邦大学大学院 理学研究科 生物学専攻の博士前期課程を修了後、立教大学大学院 理学研究科 生命理学専攻の博士後期課程に進学され、2012年3月に修了されました。
東邦大学での研究を基盤に、立教大学ではさらに専門的な研究を深められました。
博士前期課程の時点で、シジュウカラの200パターン以上の鳴き声や、単語・文法の存在を突き止め、この内容をまとめた論文を『Nature Communications』に発表し、世界的に注目を浴びています。
博士課程でのテーマと学位取得
博士課程では、動物の行動とコミュニケーションに関する研究を行われ、博士(理学)の学位を取得されました。
動物行動学の分野での研究成果は、現在の動物言語学という新しい研究分野の開拓に大いに活かされています。
特にシジュウカラの鳴き声が、単なる感情ではなく、具体的な意味(名詞や動詞のようなもの)を持つことを科学的に証明し、その後の研究活動の確固たる基盤となりました。
鈴木俊貴の経歴
研究員・助教としての活動
博士号取得後、鈴木さんは立教大学、京都大学、東京大学など、複数の著名な研究機関で経験を積みました。
この助走期間は、後の大飛躍のための体力づくりのようなものです。
この時期、彼はシジュウカラの鳴き声に【タカ】や【ヘビ】を指す単語が存在し、さらにそれらを組み合わせて文法的なメッセージを作り出していることを、世界で初めて科学的に証明しました。
地道なフィールドワークと「スーパーイアー」と呼ばれる彼の聴力が、この世紀の発見を可能にしたのです。
准教授としての現在の研究と実績
2023年4月、東京大学 先端科学技術研究センター 准教授に就任し、世界で唯一無二の【動物言語学分野】の研究室を設立しました。
彼の研究室のミッションは、人間以外の動物が何を考え、何を話しているのかを解明することです。
最近では、シジュウカラが鳴き声だけでなく、翼を震わせる【ジェスチャー】も言葉として使うことを発見。
もはやシジュウカラは、「鳴くだけの鳥」ではなく、「言葉とジェスチャーで意思疎通する賢い隣人」だと、私は考えを改めました彼の研究は、ヒトの言語の起源と進化の理解に不可欠なピースを提供しています。
受賞歴・メディア出演・本など
その革新的な研究成果は、国内外で高く評価されています。
・受賞歴: 文部科学大臣表彰 若手科学者賞(2021年)や日本動物行動学会賞など、受賞は枚挙にいとまがありません。アジア人として初めて英国の動物行動研究協会から国際賞を受賞予定など、その【世界的な功績】は計り知れません。
・著書: 初の単著『僕には鳥の言葉がわかる』(小学館)は、「河合隼雄学芸賞」「新潮ドキュメント賞」などを受賞し、科学エッセイの枠を超えた話題作となりました。彼のユーモアと情熱が詰まったこの本は、「科学は面白い!」と改めて気づかせてくれる一冊です。
鈴木俊貴『僕には鳥の言葉がわかる』小学館
「シジュウカラは文を作る!」「種を超えて情報交換してる!」こんな発見にどよめくトリ研究者続々。小柄な鳴禽が得意満面にさえずっているような軽やかな筆致でサラサラ進む新発見の大冒険だ!https://t.co/na38RlJv4z pic.twitter.com/U8WMSgSIc5— Sci佇 Bookends 📚 (@endBooks) October 26, 2025
鈴木俊貴の家族
鈴木俊貴は結婚している?妻(嫁)の存在は?
公開情報やご本人の発言から、鈴木俊貴さんがご結婚されていることが確認できませんでした。
ご自身のキャリアを振り返るインタビューなどでも、幼少期の両親のお話などをされており、ご自身の結婚や、妻(嫁)に関する情報は見当たりませんでした。
結婚されていてもおかしくない年齢ですが、もしかすると独身の可能性が高いかもしれませんね。
子供はいる?家族に関する情報まとめ
鈴木俊貴さんには、お子さんがいると言う情報は見つかりませんでした。
しかし、大切な家族の「メンバー」がいます。
それが愛犬の「くーちゃん」です。
愛犬くーちゃんの情報
・名前は「くーちゃん」で、マルプー(マルチーズとトイプードルのミックス)だとされています。
・鈴木さんは、ポッドキャストなどのメディアで、くーちゃんとの出会いや、動物言語学の観点から見たくーちゃんの行動について語るなど、大切な家族の一員として紹介しています。
ご自宅でも、鳥、犬、人間という【多種多様なコミュニケーション】が行われていることでしょう。
くーちゃんの行動も、きっと先生の言語研究の貴重なインスピレーション**になっているに違いないと、私は考えています。
僕は君に会うために生まれてきたのかもしれない pic.twitter.com/WWF7GF8ElX
— 鈴木俊貴 Toshitaka Suzuki (@toshitaka_szk) October 16, 2025
鈴木俊貴のまとめ
鈴木俊貴氏は、シジュウカラの研究を通じて、「鳥語」を解読した動物言語学の開拓者であり、長年の常識を覆す発見で世界的な注目を集める研究者です。
鈴木氏は、桐朋高校から東邦大学、立教大学大学院で博士号を取得する過程で、シジュウカラの鳴き声に【単語と文法】があることを突き止めました。
京都大学白眉センターなどを経て、現在は東京大学 先端科学技術研究センター 准教授として、世界初の【動物言語学分野】を主宰しています。
最新の研究では、鳴き声だけでなく、翼のジェスチャーもコミュニケーションに使うことを発見しています。
彼の研究は、言語の起源という壮大なテーマに挑むものです。
文部科学大臣表彰 若手科学者賞などの受賞歴が示す通り、その学術的評価は揺るぎません。
また、著書『僕には鳥の言葉がわかる』を通じて、科学の面白さを社会に広く伝え、私たちに人間以外の他者をどう理解するかという新しい視点と倫理観を与えてくれると期待されています。

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