【山形神室岳：登山コースの特徴】初心者が登るための注意点/おすすめの季節とは？

「山形神室岳」は山形市に住んでいると、登山では近場の山として行きやすく、長年登山を趣味としている者には馴染みやすく親しみを感じる山です。

東北では人気の山として知られていますが、登山を始めたばかりの初心者の方には、まだ登ったことがなく気になっている方や、登ってみたいけど初心者でも大丈夫？と不安に思っている方は多いと思います。

私も登山を始めたばかりの頃は、自分がどの程度のレベルに達したら行けるのか良く調べていました。

登山の先輩から「初心者でも全然行けるよ！」と言われて連れて行ってもらった記憶があります。

登山を始めたばかりの時は、自分が登れる山の判断が難しいですよね。

今回はそんな初心者の方が山形神室岳を登る時のおすすめルートの特徴や、注意点などについて紹介していきたいと思います。

『山形神室岳』どんな山？

山形神室岳は山形県と宮城県にまたがる蔵王連峰の北部にあり、女性をイメージできる優しく優雅な姿をした山です。

私も最初に登山の先輩に「女性のような山」と聞き、実際に登りその姿を見た時、素直にそう感じました。

すぐ東にある宮城側の兄妹峰の仙台神室とは区別されていますが、登山道で繋がっているので、仙台神室まで行くことも可能です。

私も何度か仙台神室まで足を伸ばしました。

山形神室岳の標高は1344ｍで、山頂から少し西に下った場所からは、晴れていれば朝日連峰や月山を眺めることができます。

春から夏は、所々で花々を見かけ、心地良く尾根歩きを楽しむことができる山です。

登山口は3箇所ありますが、最も人気があるのが山形盆地が一望できる笹谷峠からのコースで、山形県民から愛されている山の一つだと思います。

『山形神室岳』初心者でも登れる？

山形神室岳は雑誌やネットなどでは難易度は「中級」となっていますが、初心者でも服装や装備、登り方に気をつければ十分に楽しんで登ることは可能です。

神室岳山頂まで、迷いそうなポイントなどはなく、とても単純なルートになっています。

登山道も急な坂道などは少なく、整備されており緩やかでとても歩きやすいです。

距離にすると約8km、初心者が日帰りするにはちょうど良い距離ですよね。

休憩ポイントもあるので、まめに休憩し、ゆっくり時間をかけて登れば大丈夫です。

私も登山を始めたばかりの時、山形神室岳に登りましたが、それまで千歳山や富神山程度の低山にしか登ったことがなかったため、長いコースだと感じ、景色や登山道に感動しました。

山花が咲いており、その写真を撮ったり体力的にも余裕があり、初心者でしたがとても楽しく気持ちよく満足した記憶があります。

最近でも、お父さんが小学生の子供を連れて登っているのを見かけるので、初心者でもしっかり準備をしていけば安心して登ることができます。

『山形神室岳登山』コース

初心者に最適なおすすめの登山コースは笹谷峠コースになります。

笹谷峠駐車場まで車で行き、駐車場内にある登山口から登るコースです。駐車場にはトイレも完備されているので、登山前にトイレを済ませておくのがいいでしょう。

立て札のある登山口から歩いていくと、すぐに広場の分岐が出てくるので左へ進みましょう。徐々に緩やかな登り坂に変わっていきます。

しばらく登ったところに、休憩できそうな広場がありハマグリ山を通過し、その後に注意しなければならないロープがある急登な岩場が出てきます。

その後トンガリ山を越え、見晴らしの良い緩やかな稜線を歩き、山形神室岳を目指すコースになっています。

下りは同じ道を下るピストンになります。

『山形神室岳登山』コースタイム

コースタイムは標準タイムになります。

初心者であれば、往復歩行時間を5時間15分と設定し、お昼休憩と数回の休憩時間を含め余裕を持って6時間30分と設定すれば十分山形神室岳を満喫できると思います。

私が初心者の時、初めて山形神室岳を登った時のリアルな歩行時間は、登りは休憩込みで2時間40分、山頂で30分お昼休憩し、下り休憩込みで2時間30分でした。

初心者だったこともあり、登山の先輩が沢山休憩をとり、ゆっくり歩いてくれたのを覚えています。

それでも往復で5時間40分かかり、標準タイムより若干早いくらいでした。

『山形神室岳登山』笹谷峠駐車場～ハマグリ山

笹谷峠駐車場登山口にはわかりやすい立て札があるので、そこから出発します。

入り口からは草木をかき分け歩いていきます。時期によってはジャングルのようになっている場合もあるのでかき分けるときはケガなどしないように注意しましょう。

歩いていくと少し急な登り斜面ですが、30分くらい歩くと一気に眺めが良くなります。

登山道が歩きやすいので、自然と足早になり、ペースが早いことに気が付かないことがあります。

私も初めての登山の時、登り始めからぐんぐん飛ばし、後半ひざが痛みだして下りにみんなに迷惑をかけました。

最初に飛ばしてしまうと後半一気に足が疲れてしまうのでペースを考えながらゆっくり登りましょう。

稜線に出ると、傾斜が緩やかになり「大関山」山頂に出ます。ここは広場のようになっており、風がなければゆっくり休憩出来るような場所です。

私は最初の休憩場所としてここでコーヒーを飲むこともあります。

ただ風が強いと、座っているのも難しいので休憩するときは状況をみて判断して下さいね。

大関山を通過すると、楽しい稜線歩きが始まり、少し歩くと「ハマグリ山」山頂に当到着します。

山頂スペースは狭いですが、ハマグリの貝殻が沢山あり味のある看板が立っているので、とても可愛らしい雰囲気の山頂です。

山の形がハマグリを裏返しにしたような形に似ていることから「ハマグリ山」と付けられたそうです。

『山形神室岳登山』ハマグリ山～トンガリ山

ハマグリ山からすでに確認できる山頂がとんがっているのが「トンガリ山」です。

名前の由来はそのままですね。笑

ハマグリ山からトンガリ山を目指しまし歩いていくのですが、ハマグリ山を通過すると、山形神室岳で一番と言っていいほど気をつけなければならない岩場の急な下りがあります。

ロープが設置してあるので、足元と手元を確認しながらゆっくりロープを使い、1人づつ下っていけば大丈夫です。

私は初めてここの岩場を目にした時、それまでの道のりがあまりにも平和だったので、足がすくんでしまいましたが、初心者の方はとにかくゆっくり自分のペースで下るのが良いと思います。

また雨の日は、岩場が特に滑るので、特に気をつける必要があります。

こちらを通過すれば、眺めの良い楽しい稜線歩きが待っていて、晴れていれば西の山々がはっきり見え壮大な景色を満喫できます。

可愛い可憐なお花もチラホラ咲いており、再び平和な登山道を歩きますが、トンガリ山手前の登りが少々キツめです。

 

トンガリ山山頂の眺めは良くありません。休憩などせずに通過点にするのがおすすです。

実際に山頂に着くと、トンガリ山なのに、あまり尖っている感じはしません。

登山仲間にその話をすると、だいたいみんなそう感じるそうです。笑

『山形神室岳登山』トンガリ山～山形神室岳

トンガリ山を通過してから、さらなる稜線歩きが続きます。登山道は歩きやすいし、眺めも良く、登山な仲間と会話を楽しみながら山頂を目指すことができます。

トンガリ山から山頂までは特に危険箇所もなくあっという間に感じます。

最後の頑張り所として、木々達に囲まれた少々急な坂道を抜けると山頂「山形神室岳」に到着します。

仙台神室岳までのコースは続きますが、初めて行く初心者であれば「山形神室岳」で十分です。

三角点があるのでタッチするのをお忘れなく！！

山形神室岳山頂はそんなに眺めが開けていませんが、山頂から少し西に下ると、朝日連峰や月山が見えるビュースポットがありますよ。

奥の方にちょっとした広場があるので、そこで休憩するのが良いと思います。

私は大きなおにぎりを持参して、山頂で食べるのがいつも楽しみです。

展望が良く、危険箇所が少ない上に、歩きやすい登山道を程よい時間でピストンで楽しめる山なんて、なかなかありませんよね。

初心者が行くにはむしろぴったりの山かもしれません。

下りは登ってきた道を下るだけのルートになります。

『山形神室岳登山』初心者におすすめの季節

山形神室岳の登山適期は5月から11月ですが、初心者が登山するのにおすすめなのは、10月の紅葉の季節です。

真っ赤に色づく紅葉を眺めながらの登山は、足を軽くしてくれます。

そのため、初心者には長く感じる距離も、あっという間に感じさせてくれます。そして何より登山道を歩くのがとても楽しい。

トンガリ山から山頂までの最高の紅葉を眺めながらの稜線歩きが見どころです。

ただこの季節は登山客に人気の季節。駐車場がすぐ満車になってしまうので、できるだけ早い時間に行きましょう。

『山形神室岳』までのアクセス情報

タクシーは別ですが、バスで行くと登山口まで距離があるので車で行くことをおすすめします。

まとめ

今回紹介した「山形神室岳」の登山コースは、危険箇所も少なく、初心者でもちょっとしたころを気をつけるだけで、楽しんで登っていただけることがわかったかと思います。

登山を始めて、低山ばかり行っていたが、そろそろ一歩先を目指したい初心者の方には、ピッタリの山だと思います。

私も初心者で最初に挑戦した山が「山形神室岳」でした。

山の天気をチェックし、できるだけ風の少ない晴れた日を選んで登れば更に楽しめると思いますので、是非山形神室岳登山に挑戦してみて下さいね。

最後まで読んでいただきありがとうございます。感謝です。